ネクタイの結び方には、非常に多くの種類があるといわれています。
ひとつ覚えていれば十分……という方もいらっしゃるかもしれませんが、シーンに合わせた結び方やシャツ・スーツに合わせた結び方ができれば、より「デキる男」を演出することができると思いませんか?
ここでは基本となる結び方から応用で使える結び方まで、画像付きでわかりやすく解説します。
どんな時にふさわしい結び方なのかもあわせてチェックしてみてくださいね。
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ネクタイの結び方にはそれぞれ名前があり、「~ノット」という呼び方をします。
このノットというのは、「結び目」のこと。
ネクタイの結び方はノットがポイントになるということを意識しながら、結び方を見ていきましょう。
プレーンノットはもっとも簡単で基本的な結び方で、初めてネクタイをする方におすすめです。
一般的なレギュラーカラーのシャツとの相性もよく、ビジネスシーンはもちろん就活や結婚式、お葬式など、あらゆるシーンで活用できます。
きつく締めすぎると、結び目部分が小さくなってしまうので注意が必要です。
※ネクタイは大きいほうの先端を「大剣」、小さいほうを「小剣」と呼びます。
ウインザーノットは、オーソドックスなイギリス式スタイルの結び方として人気があります。
仕上がりが正三角形に近い大きな結び目となるのが特徴で、大柄な方でも上半身とのバランスが取りやすい結び方だといわれています。
就活の面接や大事な商談など、相手に自分を印象付けたいシーンにおすすめです。
襟の開き具合が大きいシャツや、襟自体が大きいシャツに合わせることで、さらに仕上がりを美しくすることができます。
反対に、幅が広すぎるネクタイの場合、結び目が大きくなりすぎてしまうので注意が必要です。
セミウインザーノットはワイドカラーのシャツ、厚手のネクタイを身に付ける際に適している結び方です。
程よく美しい大きさの正三角形に近い結び目がポイントで、相手に強いインパクトを与えながらもきっちりとした印象になるので、彼女のご両親へのあいさつに伺う時などにもぴったりです。
ウインザーノットでは結び目が大きいと感じる方におすすめの結び方です。
結び目が縦に長くなるダブルノットは、ネクタイの結び方の中でも比較的簡単で初心者にもおすすめです。
どんな体格の方でも上手にバランスよく合わせることができ、シャツの襟の形も特別気にする必要がありません。
ビジネスやフォーマルなシーンに特に向いており、礼服にも合う結び方です。
しかし、他の結び方よりも結び目のボリュームが大きくなってしまうため、幅の広いネクタイや生地に厚みのあるネクタイではなく、細身のネクタイを使用するのがいいでしょう。
エルドリッジノットという結び方は、プライベートでネクタイをオシャレに着こなしたいという方におすすめです。
全体のシルエットは逆三角形とオーソドックスですが、結び目に段が入っており、まるでネクタイを編み込んだかのように見えます。
結婚式の二次会などのパーティーシーンにおいて、華やかさを演出することができるでしょう。
ネクタイに光沢のある無地のシルク生地を選ぶことで、さらに見栄えがよくなります。
トリニティノットの「トリニティ」とは、日本語で三位一体という意味で、その名の通り、結び目の3つの部分が重なっている結び方のことです。
結び目が大きくなるため、襟開きの狭いシャツの方が引き締まってスッキリ見せることができます。
またネクタイを選ぶ時には、無地かシンプルな柄物がいいでしょう。
細かいストライプ柄のネクタイですと、せっかく結び目にできたラインを際立たせることができないので、使用を控えた方が無難です。
エルドリッジノットと同じく、パーティーシーンなどで一味違った結び方を演出したい方におすすめです。
結び目の美しさにこだわったクロスノットも、パーティーなどの華やかなシーンに適した結び方です。
やや複雑な結び方になるので、ネクタイを結ぶのに慣れてきた中上級者向けだといるでしょう。
結び目のシルエットはプレーンノットと同じですが、その中に1本斜めにラインが入るのが特徴です。
そのラインを際立たせるためにも、ネクタイ自体はシンプルな無地を使用するのがいいでしょう。
また、結び目のボリュームが大きくなりすぎないように、薄手の生地のネクタイを選ぶことも大切です。
その名が示すように、結び目をコンパクトに仕上げた結び方のことをスモールノットといいます。
身長が高い方や、首周りががっしりとしている方に向いている結び方で、襟開きの狭いシャツに合わせると、よりシルエットを美しく見せることができます。
ネクタイは、厚手のシルク生地や幅の広いタイプのものを選ぶのが得策です。
反対に細身のネクタイを使用してしまうと、結び目が極端に小さく見えてしまい、体とのバランスが取り辛くなるので注意が必要です。
友人の結婚式に招待された時など、ブラックタイ指定はないけれどフォーマルな場所で使いたい結び方が、ブラインドフォールドノットです。
最大の特徴は、結び目が表から隠れており、スカーフやアスコットタイのように見えるということです。
難しそうな結び方に思えますが、プレーンノットの最後に結び目を隠す動作を行うだけなので、初心者でも簡単に結べるでしょう。
襟が大きめのシャツと相性がよく、ネクタイの色味をシルバー系にすることで、よりフォーマル感を醸し出すことができます。
結び目の美しさにこだわったクロスノットも、パーティーなどの華やかなシーンに適した結び方です。
やや複雑な結び方になるので、ネクタイを結ぶのに慣れてきた中上級者向けだといるでしょう。
結び目のシルエットはプレーンノットと同じですが、その中に1本斜めにラインが入るのが特徴です。
そのラインを際立たせるためにも、ネクタイ自体はシンプルな無地を使用するのがいいでしょう。
また、結び目のボリュームが大きくなりすぎないように、薄手の生地のネクタイを選ぶことも大切です。
ネクタイを結ぶのに慣れていない方や、結ぶのが得意ではない方におすすめしたいのが、プレーンノット変形と呼ばれる結び方です。
この結び方は、結び目を作った後で首に通していきます。
この結び方だと、通常の結び方では鏡を見ながらだと結び目が上手に作れないという方でも、手元で直接ネクタイを見ながら結び目を作ることができます。
プレーンノットという名前が付いていますが、結び目の仕上がりはスモールノットやオリエンタルノットに近い形になります。
ディンプルとは、ネクタイの結び目に作るくぼみのことです。
ディンプルがあることで、立体感が出てスタイリッシュな印象になります。
上級者向けになるとくぼみをふたつ作るようなディンプルもありますが、主流となっているのは真ん中にひとつくぼみを作るパターンです。
ディンプルは指で折り目をつけながらネクタイを結ぶことで作れます。
コツはノットの中からディンプルを作っていくこと。
こうすると崩れにくいディンプルになります。
ディンプルはコツを掴めば作り方を簡単にマスターできます。
ただしお葬式などの弔事の際にはディンプルを作るのはNGなので、知識として覚えておいてください。
ネクタイの結び方の流行は、スーツの流行と大きく関わってきます。
例えば、近年流行しているスーツは細身のシルエットのものです。
この細身のスーツに合うネクタイの結び方として流行しているのが、ダブルノットです。
ダブルノットは細めのネクタイに合った結び方なので、細身のスーツと細身のネクタイを合わせたファッションでシャープに見せるのがトレンドになっています。
一方で、もう少し年配の層にはウインザーノットやセミウインザーノットが好まれています。
上品でクラシカルな雰囲気に仕上がるため、安定した人気を誇っています。
スーツやシャツ、そしてシーンにぴったり合う結び方ができれば、それだけで洗練された着こなしに見えます。
基本となるプレーンノットをはじめ、応用で使える結び方もマスターして、ワンランク上の男を演出しましょう。