ビジネスシーンでブラックスーツはアリorナシ?
ブラックスーツは礼服やリクルートスーツとして用いられることが多く、ビジネスシーンでは好まれない傾向がありました。ところが最近は、若い層を中心に仕事着として取り入れる方が増えてきています。
そこで今回は、ビジネスシーンでブラックスーツを着用してもよいのか、詳しく解説していきます。
結論から言うと、ブラックスーツはビジネスシーンでも着用することが可能です。少数派ではありますが、ヨーロッパなどでもブラックスーツをビジネスシーンで着用している人もいます。
ただし、ビジネスシーンでブラックスーツを着る場合には注意点もあります。ブラックスーツは大きく礼服用とビジネス用に分けることができますが、ビジネスシーンで着用するのであればビジネス用のブラックスーツを選ぶことが大前提となります。
ビジネス用・礼服用を間違えてしまわないよう、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
礼服用のブラックスーツとは、光沢のない漆黒の生地で作られたスーツで、「ブラックフォーマル」とも呼ばれます。かつては略礼服という位置づけでしたが、現在は礼服とみなされることが多く、冠婚葬祭や祝賀行事などの厳粛な場などで着用されています。
デザインの特徴は、襟の形がピークドラペルになっているものや、ジャケットの裾に切れ込みがないノーベントのものが一般的です。
また、礼服用のブラックスーツはあまり買い替えることがないため、体型が変わっても着用できるようゆとりのあるシルエットが多いのも特徴です。
礼服用のブラックスーツをビジネスシーンで着用してしまうと、ひどく不自然な印象となってしまうので注意が必要です。
ビジネス用のブラックスーツと礼服用のブラックスーツの最大の違いは黒の色味。ビジネス用のブラックスーツは礼服用に比べてグレーがかった薄い黒色のものが多く、ややツヤ感があります。生地素材も、礼服用は上質なウール素材が使用されるのに対し、黒のビジネススーツはポリエステルが一般的。
また、ビジネス用のブラックスーツは流行を取り入れたデザインが多く、身体のラインに沿ってシェイプがかかった細身のシルエットが主流です。ジャケットの裾には、動きやすさを考慮してベントが入っています。
ブラックのビジネススーツは、ポイントを押さえることで、ダークグレーやネイビーなどのダークスーツとは一味違う、洗練された印象のスタイルを楽しむことができます。
次は、ビジネス用のブラックスーツを着こなすポイントをご紹介していきます。
ブラックのビジネススーツには、無地だけでなくさまざまな柄があります。
オススメは、主張しすぎないシャドーストライプ柄。ブラックスーツがもつ上品な雰囲気にマッチして、さりげないお洒落を楽しむことができます。
チェック柄などをチョイスする場合も、派手さを押さえたデザインを選ぶことでブラック特有の味を引き出すことができるでしょう。
ブラックスーツに合わせるワイシャツは、ビジネスシーンの定番である白や薄いブルーがオススメです。
ワイシャツの襟についても、定番のレギュラーカラーやワイドカラーがよく似合います。カジュアル感のあるボタンダウンシャツなどは避けたほうが無難でしょう。
ブラックスーツのネクタイ選びでは、礼服のような印象にならないよう注意が必要です。白シャツを着ている場合、シルバータイやブラックタイを合わせてしまうと、いかにも礼服のような印象になってしまいます。
オススメの柄は定番の無地やレジメンタル、あるいはアクセントとしてチェック柄を取り入れるのもよいでしょう。
ブラックスーツに合わせる革靴としては、黒のビジネスシューズが無難です。また、少しカジュアルダウンさせたい場合には、ダークブラウンのシューズを取り入れるのもよいでしょう。
今回は、ビジネスシーンにおけるブラックスーツについてご紹介しました。業種や職種、オフィスの雰囲気上に問題がなければ、ビジネスシーンにブラックスーツを用いても問題ありません。
今回ご紹介した情報も参考に、ブラックスーツをスマートかつおしゃれに着こなしてみてはいかがでしょうか。