デニムスーツの魅力や着用シーン、注意点を徹底解説!
南フランスの街、ニースで生まれたデニム生地。デニム生地を使った代表的なアイテムであるジーンズはイタリアの港町ジェノバで誕生し、アメリカに渡ってカジュアルアイテムとして大きく発展しました。
さまざまなファッションアイテムに使用されているデニム生地ですが、近年ではデニム生地で仕立てられたスーツが注目を集めています。じつは、ビジネスシーンでの着用を想定したデニムスーツが生まれたのは日本だといわれています。
そこで今回は、デニムスーツに焦点を当てて、その魅力や着用シーン、注意点についてご紹介していきます。
デニムスーツとは、その名の通りデニム生地を使用して作られたスーツのことを言います。
デニム製品特有の丈夫さや伸縮性を維持しつつ、薄手で光沢感があるデニム生地を使用することでスーツとしての機能性・美しさも備えているのが特徴です。
そのため決してカジュアルすぎる印象はなく、ビジネスシーンでも十分に通用するポテンシャルを秘めているのです。
ただし、場所や相手によってはデニムスーツの着用を控えるべきケースがあるのも事実です。デニムスーツの着用を避けるべきシーンについて、詳しくは後述します。
ビジネスシーンでも十分に通用しうるポテンシャルを秘めるデニムスーツ。
次は、デニムスーツの魅力をご紹介します。
従来のスーツと異なり、ほどよいカジュアル感を楽しめる点はデニムスーツの大きな魅力だと言えるでしょう。
とくに近年ではビジネスカジュアルやオフィスカジュアルを推進する企業が増えており、きちんと感は維持しつつ適度なカジュアルさも楽しめるアイテムとしてデニムスーツが注目を集めているのです。
オン・オフ問わず着回せる便利さも、デニムスーツならではの魅力だと言えます。
結婚式の二次会やパーティー、デートなど幅広いシーンで着回すことができ、普段のスーツ姿やカジュアルな私服とはまた違った印象を与えることができるでしょう。
一般的なスーツと異なり、デニムスーツにはコーディネートの自由度が高いという魅力もあります。
たとえば、スーツに合わせる靴と言えば革靴が一般的ですが、カジュアルさを備えるデニムスーツであればスニーカーを合わせてもちぐはぐな印象にはなりません。
フォーマルさとカジュアルさを兼ね備えるデニムスーツですが、いくつか覚えておきたい注意点があります。
次は、デニムスーツの注意点やポイントを確認していきましょう。
オフィスカジュアルやビジネスカジュアルで活躍するデニムスーツですが、先述の通り着用を控えるべきシーンもあります。
たとえば、重要な会議や接客、接待などがある場合は、デニムスーツの着用を避けたほうが無難だと言えます。「デニム=カジュアル」という固定概念を持つ方も中にはいらっしゃるので、会う相手や場所を考えて着用するかどうかを決めるようにしましょう。
また、厳粛な結婚式や披露宴などでは、デニムスーツは避けるべきだと言えます。ただし、近年はカジュアルな結婚式を挙げるカップルも増えており、新郎のウェディングスーツとしてもデニムスーツは人気を集めています。そういった場合には、新郎新婦に確認をとった上で、デニムスーツを着用するとよいでしょう。
デニム生地で気になるポイントは、やはり「色落ち」。
デニム生地は10番手以上の綿糸を綾織した生地で、インディゴ染料で染められた経糸(たていと)と、染色を施さない緯糸(よこいと)を使用します。
このインディゴ染料は繊維内部に浸透しづらく、染まりにくいという性質があります。つまり、デニム生地はそもそも色落ちしやすい生地なのです。
デニムスーツには「ワンウォッシュ加工」などの色落ちしにくい工夫がなされていることも多いですが、それでも着用しているうちに摩擦などで少しずつ色落ちしていってしまいます。
色落ちはデニム生地ならではの「味」であり「魅力」でもありますが、その分カジュアルさは増してしまいます。そのため、ビジネスシーンで着用していたデニムスーツも、色落ちの程度にあわせてプライベート用へとシフトしていくとよいでしょう。
今回は、近年注目を集めるデニムスーツの魅力や着用シーン、注意点をご紹介してきました。上品さとカジュアルさを兼ね揃えたデニムスーツは、プライベートからビジネスシーンまで幅広く活躍するアイテムです。
P.S.FAでは、これからデニムスーツにチャレンジしたいという方におすすめの、ニットデニムを使用した商品を取り扱っています。見た目はもちろん、機能性にも優れたアイテムですので、スーツスタイルに取り入れてみてはいかがでしょう。