ニットタイとは？

ニットタイとは、繊維を編んで作られたネクタイのこと。

ニットタイが登場したのは1920年代のことです。ドイツのアスコット社が初めて発売したのが始まりといわれています。

現在ではさまざまな素材やデザインのニットタイが登場しており、一般的なネクタイとは違った楽しみ方ができます。

ニットタイの特徴をチェック

ニットタイの特徴としては、生地表面の柔らかい風合いが挙げられます。一般的なネクタイの場合、滑らかで光沢感のある生地感でかっちりとした印象になりますが、ニットタイは表面に凹凸があり、ややカジュアルな印象となります。

また、ネクタイは先端（剣先）が尖った三角形のデザインが一般的ですが、ニットタイの場合は先端が四角形のようになったスクエアエンドのデザインが主流です。

柄に関しては、無地はもちろん、ドット柄やボーダー柄のデザインがよく見られます。なかでもボーダー柄は、一般的なネクタイでは斜めストライプ（レジメンタルストライプ）のものが多いですが、ニットタイではスクエアエンドと相性が良い横縞模様のデザインが多いのが特徴です。

ビジネスシーンでもニットタイはOK？

一般的なネクタイと比べてややカジュアルな印象があるニットタイですが、ビジネスシーンで着用できるのか迷ってしまう方は少なくありません。

クールビズやウォームビズ、ビジネスカジュアルが認められる場合には、ニットタイの着用も問題ないと考えられます。まずは、無地のデザインで黒やグレー、ネイビーなどの落ち着いたカラーのニットタイをチョイスしてみるのがオススメ。よりカジュアルな服装でも許容される場合には、ボーダー柄やドット柄などのデザインに挑戦してみましょう。

ただし、フォーマルな服装が求められる場所や相手であれば、ニットタイは避けるのが無難だと言えます。

素材で季節感を演出することも可能

ニットタイは、素材によって季節感を演出することも可能です。

たとえば春夏シーズンであれば、リネンやコットン素材のニットタイがオススメ。涼し気で柔らかみのある風合いを楽しむことができます。

秋冬であれば、ウール素材のニットタイがオススメです。温かみのあるウールの風合いが、秋冬らしい落ち着いた印象を与えてくれます。

また、シルクもニットタイの素材として一般的で、季節問わずオールシーズン活躍してくれるでしょう。

ニットタイにおすすめの結び方

ニットタイを普通のネクタイと同じように結んでしまうと、結び目が大きくなりすぎ、不恰好な印象になってしまいます。おすすめの結び方をご紹介しましょう。

オリエンタルノット

• 1. 大剣と小剣の裏面を外側にして首にかけます。
• 2. 小剣を谷折りして半分のボリュームとします。
• 3. 谷折りにした小剣を大剣に重ねてください。
• 4. しっかり固定して大剣を小剣に巻きます。
• 5. 後ろから前へ、大剣をループに通します。
• 6. 両脇の部分に折り目をつけて結び目を作ります。
• 7. 結び目を崩さないよう注意しながら大剣を通します。
• 8. ディンプルができるよう心がけながら結び目をあげて引き締めます。

形を整え、大剣と小剣がほぼ同じ長さになれば完成です。

プレーンノット

プレーンノットはおなじみの結び方ですが、いつもと同じように結ぶと結び目が大きくなりすぎてしまいます。いつもより結び目をタイトにするよう心がけながら締め上げるとバランスのよい仕上がりになるので試してみてください。

結ぶ必要がないジッパーネクタイもオススメ

どうしてもネクタイの結び目が大きくなってしまうという方や、ネクタイを締めるのが面倒という方にはジッパーネクタイもオススメです。

あらかじめノット（結び目）が形作られていて、首に通してジッパーを締めるだけで簡単に装着することができます。

ニットタイでVゾーンに抜け感をプラス

本来はそれが正解とはいえ、これだけクールビズが浸透してくると、夏にジャケットとネクタイでかっちりまとめたスタイルは余計に暑苦しく見えてしまうものです。ぜひニットタイ を取り入れて、ほどよい抜け感のある夏スタイルを楽しんでみてください。