失敗しない名刺入れの選び方・名刺交換のマナーをご紹介
名刺入れを選ぶ際、どんなポイントを重視すればよいのか迷ってしまう方は少なくないのではないでしょうか。
こちらの記事では、失敗しない名刺入れの選び方と、社会人なら覚えておきたい名刺交換のマナーをご紹介します。
新社会人の方はもちろん、名刺入れの買い替えを検討されている方も、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
当然ではありますが、名刺入れの最大の目的は名刺を収納しておくこと。
ただし、単純に名刺が入ればよいというわけではなく、収納できる枚数や取り出しやすさなどの機能性に注目する必要があります。
機能性を考慮せずに購入してしまうと、名刺交換の際にもたついてしまったり、交換した名刺の管理が面倒になってしまうこともあります。
名刺入れの機能性でチェックしたいのが、名刺の取り出しやすさです。
名刺が取り出しにくい仕様だと、名刺交換の際にもたついてしまい、場合によっては頼りない印象を与えてしまう恐れがあります。
自分の名刺をスムーズに取り出すことができるかどうか、収納部分の幅やマチの有無などを事前に確認しておきましょう。
名刺を何枚収納しておけるかどうかも、チェックしておきたいポイントです。
業種や職種により、一日に交換する名刺の枚数はさまざまですが、大規模なプロジェクトの打ち合わせや、多くの人が集まるビジネスパーティーなどでは、沢山の方と名刺交換することになります。
そのような場合でも無理なく名刺を収納して置けるように、最低でも20~30枚程度の名刺を収納可能なものw選んでおくとよいでしょう。
名刺入れに仕切りが付いているかどうかも、チェックしたいポイントです。
当然ではありますが、名刺入れに収納するのは自分の名刺だけではありません。
相手の名刺を収納することになるわけですから、自分の名刺と区別して収納できれば管理が楽になります。
また、複数の名刺を使い分ける場合にも、仕切りがある名刺入れは役立つでしょう。
名刺入れは、名刺交換の際はもちろん、その後の商談中も机の上に置いておくことになるため、常に相手の目に触れることになります。
ほとんどの場合、名刺交換は初対面で行うものですから、名刺入れの見た目も第一印象を左右する要素となり得るのです。
次は、名刺入れを選ぶ際に覚えておきたい素材・デザインのポイントについて確認していきましょう。
さまざまな素材の名刺入れが販売されていますが、やはり定番は革製の名刺入れ。
革靴や革鞄、革ベルトなど、スーツスタイルには革製のアイテムが好相性です。
上質な革製の名刺入れであればどのような場面でも使うことができ、長く愛用することができるでしょう。
革製以外にもアルミ製やプラスチック製などの名刺入れがありますが、革製に比べてややカジュアルな印象は否めず、場合によってはマナー違反と受け取られる恐れもあります。
よほどこだわりがある場合を除き、革製の名刺入れを選ぶのが無難だと言えるでしょう。
せっかく名刺入れを購入するのであれば、長く愛用できるものを購入するべきだと言えます。
名刺交換の際に名刺入れがボロボロでは、相手に不快な印象を与えたり、信頼感を欠いてしまう恐れがあります。
長く名刺入れを使うためにも、縫製がしっかりとした丈夫な名刺入れを選ぶとよいでしょう。
名刺入れのデザインはシンプルなものが無難。堅実な印象を与えやすく、自身も飽きずに長く使えるというメリットがあります。
一方、ブランドロゴが目立つデザインや華美な色使いなどの名刺入れは、相手の印象に残りやすい一方で、派手なデザインを不適切だと考える方も少なくありません。
名刺入れで個性を演出したいと考えるのであれば、ディティールにこだわってさりげなく主張することをオススメします。
どんなに使い勝手が良く上質な名刺入れを使っていても、名刺交換のマナー・作法を知らなければ、相手に不快な印象を与えてしまう恐れがあります。
次は、名刺交換の際の基本的なマナーを確認していきましょう。
名刺交換を行う際は、相手方との関係性に応じて適切な順番で行うことが重要です。
基本的に、立場が下(目下)の方から名刺を差し出し、次に立場が上(目上)の方から名刺を受け取る、という流れになります。
ここでいう立場が上(目上)・立場が下(目下)というのは、たとえば以下のような関係性を指します。
自分(営業活動を行う側)と取引先の担当者(営業活動を受ける側)の1対1で名刺交換を行うのであれば、以下のような流れで名刺交換を行うことになります。
複数人の場合には役職が高い順に名刺交換を行います。この場合も、名刺の受け渡しの順番は相手方との関係性(立場)に則ります。
たとえば、自社(営業活動を行う側)が自分とその上司である課長、部長の3人、取引先(営業活動を受ける側)が担当者とその上司である課長と部長の3人の場合、以下のような順番で名刺交換を行います。
自分の名刺を差し出すときは、社名と名前を名乗りながら、軽くお辞儀をして名刺を胸の高さに持ってきます。
この時、相手側から文字を読むことができるよう名刺の向きに注意しましょう。
また、名刺を差し出すときは、目線が名刺にいってしまいがちですが、しっかりと相手の目を見ながら差し出すよう心がけましょう。
名刺を受け取る際は、「頂戴いたします」と言いながら両手で受け取ります。
この際、相手の社名やロゴデザイン、相手の氏名の部分を指で隠してしまわないよう注意しましょう。
受け取った名刺を確認し、相手の名前を復唱して確認しておくと、より丁寧な印象となります。
交換した名刺は、すぐに名刺入れにしまってしまうのではなく、商談中はテーブルの上に置いておきます。
1対1の場合には、自分の名刺入れの上に相手の名刺を載せておきましょう。
複数人の場合には、役職が高い方の名刺を自分の名刺入れの上に載せ、それ以外の方の名刺はテーブルの上に並べて置いておきます。
頂いた名刺を名刺入れにしまうタイミングは、商談を終えて相手方が自分の名刺をしまってからにしましょう。自分だけ先に相手の名刺をしまってしまうのは、失礼だと受け取られてしまう可能性があります。
また、名刺の裏に相手の情報や特徴を書き込む人もいますが、相手の目の前で頂いた名刺に書き込むのは失礼に当たります。名刺にメモを残したい場合は、商談を終えて会社に戻ってから書き込むようにしましょう。
普段、名刺入れはどこにお持ちでしょうか。ついパンツのポケットに入れてしまっているという方もいると思いますが、名刺入れはジャケットの内ポケットに入れるのがマナーとされています。
ジャケットを着用しない場合は、カバンのなかに定位置を決めて入れておくのが適切。これにはとっさに出し入れがしやすいだけでなく、名刺を傷める心配もないという実利的な意味があります。
今回は、名刺入れを選ぶ際のポイントと、社会人なら必ず覚えておきたい名刺交換のマナーについてご紹介しました。
名刺交換は、ビジネスシーンで第一印象を左右する大切な場面です。
今回ご紹介した情報も参考に、使いやすく洗練された名刺入れを探してみてはいかがでしょうか。