2020.11.01

スーツの裾上げはシングルがいいの?それともダブル?

スーツの裾上げはシングルがいいの?それともダブル?

そもそも、スーツの裾上げはシングルでもダブルでも良いのか?

スーツの裾上げを頼んでシングル・ダブルのどちらにするかを尋ねられた時、どちらにするべきか戸惑ってしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。なかには、なんとなくで決めている方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、スーツの裾上げ時に迷ってしまいがちなシングルとダブルの違いや特徴、ダブルにしたときの折り返し幅の目安についてご紹介します。

裾上げの「シングル」と「ダブル」の違いは?

裾上げの「シングル」と「ダブル」の違いは?

まずは、裾上げの仕上げ方法「シングル」と「ダブル」の違いや特徴について確認していきましょう。

印象が異なるシングル仕上げとダブル仕上げ

シングルとは裾に折り返しがないもののことで、ダブルとは折り返しがあるもののこと。

シングルは足元がすっきりとして、ややフォーマルな印象なので幅広いシーンで使えるのが特徴です。

他方、裾に折り返しがあるダブル仕上げは、シングル仕上げに比べてカジュアルな印象やスポーティーな印象になります。

ちなみに、裾上げのシングル・ダブルという呼び方は和製英語であり、欧米ではシングル仕上げを「plain」、ダブル仕上げを「turn up」と呼びます。

ビジネススーツの裾上げはシングルでもダブルでもOK?

裾上げのシングルとダブルの違いについてはわかりましたが、気になるのはビジネススーツのパンツをダブル仕上げにしても問題ないのかどうか。ダブル仕上げのカジュアルな印象から、ビジネススーツにダブル仕上げは不適切と考える人は少なくありません。

しかし、正礼装に位置づけられるモーニングや燕尾服、タキシード(※準礼装と位置付けられる場合もあり)と異なり、ビジネススーツは略礼装に属するのですから、シングルかダブルか、好みで決めてしまっても問題ありません。

事実、欧米ではビジネススーツのパンツをダブル仕様(turn up)に仕上げている人が多くいます。

裾上げをダブルにする時に知っておきたい2つのこと

裾上げをダブルにする時に知っておきたい2つのこと

ビジネススーツの裾をダブル仕上げにしても問題ないとお伝えしましたが、わざわざビジネススーツをカジュアルな印象にする必要がないと考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。

シングルの軽やかさも魅力ですが、じつはダブルにも見過ごせない魅力が少なくありません。次は、ダブルの長所や折り返し幅の目安について解説します。

シングルではなく、ダブルにする意味はあるの?

現代のスーツは、その多くに薄手で軽量な生地が使用されています。そのため、選ぶ靴によってはスーツとのバランスが取れないと感じることがあるはずです。そんなときにおすすめなのがダブル。裾を折り返して始末することでくるぶしまわりのボリュームが増し、足元の統一感が増すというわけです。

ダブルの起源には諸説ありますが、雨よけや泥よけなど、裾を水濡れや泥汚れから守るためのものとして生まれたと考えられています。スポーティーかつアクティブな印象があるため、精力的に仕事をするビジネスマンには、ダブルこそふさわしいということもできるでしょう。

ポイントは「裾の幅」

ダブル始末を選ぶ際に困ることになるのが、折り返し幅。トレンドも加味しながら、小さすぎず大きすぎないところを狙いたいものです。一般的といわれているのが、3.5cmから4cmぐらい。このあたりなら、流行に関係なく幅広いシーンで使えるはずです。

最近は、折り返し幅を大きめにするのがトレンド。4.5cmから5.5cmぐらいに仕上げている方もいるようです。大切なのはバランスなので、ご自身の体型やスーツのタイプ、靴との相性を考えながら決めるとよいでしょう。

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