ビジネスシーンでローファーはアリ?
近年、ビジネスシーンでローファーを履いている人を見かけることが増えてきました。
一方で、「ビジネスシーンでローファーはNGでは?」という声があるのも事実です。
そこで今回は、ビジネスシーンでのローファー着用に焦点を当てて解説していきます。
まずは、ローファーとはどのような靴なのか、そしてビジネスシーンにおけるローファー着用の是非について確認していきましょう。
そもそもローファーとは、甲の部分に装飾がついたスリッポンタイプの革靴のこと。
「怠け者」を意味する「ローファー(loafer)」という名の通り、靴紐結ぶことなく簡単に脱ぎ履きできるのが特徴です。
そのため、靴紐付きのビジネスシューズとは異なり、カジュアル寄りの革靴に分類されます。つまり、冠婚葬祭などのフォーマルな場でローファーを着用するのはNGと考えるべきだと言えるでしょう。
カジュアルとみなされるローファーですが、ビジネスシーンでの着用できるケースも増えてきています。
たとえば近年では、ジャケパンスタイルやクールビズなどのビジネスカジュアルが普及しつつあります。
ビジネスカジュアルが許容される社風や職種であれば、足元にローファーを取り入れてみるのも良いでしょう。程よいカジュアル感が生まれ、こなれた印象を持たせることができます。
一方で、スーツスタイルにローファーを取り入れるのは注意が必要です。
ビジネススーツにはビジネスシューズを合わせるのがセオリーであり、カジュアル感のあるローファーを合わせてしまうとチグハグな印象を与えてしまう可能性があります。
また、ビジネスマナーに反すると捉えられる場合もあるので、スーツスタイルでの営業や重要な会議、あるいは就職活動時などは、ローファーではなくビジネスシューズを着用しましょう。
一口にローファーといっても、じつはさまざまな種類があります。
ビジネスカジュアルでローファーを取り入れる際は、種類にも注目してみるとよいでしょう。
ペニーローファー(コインローファー)は、甲の飾りベルトに切れ込みがあるローファーです。
ローファーの中でもポピュラーな種類で、ビジネスカジュアルにも取り入れやすいデザインです。
ペニーとは1セント硬貨を指し、1950年代にアメリカの学生が1セント硬貨を切れ込みのなかに差し込んでいたのが由来であるとされています。
タッセルローファーは、サドルではなく甲部分にタッセルをあしらったローファーのこと。
ペニーローファーに比べるとフォーマルな印象があり、ビジネスカジュアルにもおすすめです。
ビットローファーは、甲の飾りベルトのところにホースビット(馬具を模した金属飾り)があしらわれているローファーのことをいいます。
華やかな印象が持ち味で、シャープなデザインのビットを施したものも人気です。
コブラヴァンプは、装飾がモカシン縫いのみのスリッポンタイプのローファーです。
つま先がやや跳ね上がったものが多く、無骨な印象があり、ビジネスシーンには不向きとされます。
今回は、ビジネスシーンにおけるローファーの扱いや、ローファーの種類についてご紹介しました。
程よいカジュアル感を演出できるローファーは、クールビズやジャケパンなどのビジカジスタイルと好相性なアイテムです。
今回ご紹介した情報も参考に、ビジカジスタイルにローファーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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