スーツのパンツやスラックスを選ぶ際に目にすることが多い「タック」という言葉。
「タック」の有無や種類によってスーツのシルエットが変わるため、自分の体型や好みに応じて選ぶことが大切です。
そこで今回は、タックの役割や種類・特徴について分かりやすくご紹介します。
そもそもタックとは何かについて確認しておきましょう。
タックは、パンツ(スラックス)のウエストあたりにあるヒダの部分を指します。
歩いたり座ったりする動作を無理なくするためには、パンツのヒップや太ももまわりにゆとりが必要です。ところが、ゆとりを持たせすぎると、直立したときに生地が余ったように見えシルエットが美しくありません。
それを解決するのがタックです。生地を折りたたんでおくことで、必要なときにだけ生地が広がり、ゆとりを生むことが可能に。
ヒップや太ももまわりにゆとりを持たせ履き心地を改善しつつ、スタイルアップ効果まで期待できるため、スーツの着こなしにおける重要な要素といえるでしょう。
タックと一言で言っても、大きく以下の3種類に分けることができます。
それぞれ与える印象が異なるため、特徴を把握した上で自分に合ったものをチョイスすることが大切です。
では、それぞれの特徴について見ていきましょう。
ノータックとは、その名の通りタックがないデザインのこと。
パンツの裾幅が細くなるため、すっきりとした印象になります。
スリムなシルエットになるため、若者を中心に人気を集めており、スーツやジャケットスタイルはもちろん、カジュアルスタイルにも取り入れやすいのが特徴です。
一方で、太もも周りのゆとりが少ないため、後述のワンタックやツータックパンツと比べると、やや動きづらいというデメリットもあります。
ワンタックとは、パンツのフロントの左右に「タック」が1本ずつ入ったデザインのこと。
ヒップや太ももまわりにゆとりがあり、裾幅が広いのが特徴です。クラシカルで上品なスタイルに仕上がるため、使用するシーンを選びません。
アスリート体型やヒップまわりが大きめの方、体型が変化しやすい方に向いています。
近年ではあまり見られませんが、タックが左右に2本ずつ入ったツータックもあります。
ワンタックよりもさらにゆとりがあるため、大柄な方や下半身ががっちりした方でも履きやすく、動きやすいのが特徴です。
今回は、スーツのパンツ・スラックスの仕様のひとつである「タック」に注目し、その役割や種類、特徴をご紹介しました。
タックの有無や種類によって印象や履き心地が異なるため、今回ご紹介した情報も参考に、自分に合ったパンツ・スラックスを探してみてはいかがでしょうか。
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