そもそもウォームビズとは？

ウォームビズとは、秋冬に「過度な暖房を控えて快適に過ごすライフスタイルのこと」です。地球温暖化対策や経済的メリットの観点から、暖房時の室温を20°に設定することが推奨されています。

2005年の秋に環境省によって提唱されたウォームビズは、毎年「11月1日から3月31日までの5ヵ月間」が施策の実施期間として定められています。

ウォームビズの服装で気をつけるべきこと

適切なウォームビズの服装は、性別や職場の環境によって変わってきます。ここではまず、ウォームビズを取り入れる際に共通で押さえておくべきポイントをご紹介します。

首・手首・足首を暖める

ウォームビズと聞くと、まず職場内での服装を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、屋内だけでなく屋外にいるときにも身体を冷やさないようにすることが大切です。

とくに、皮膚のすぐ下に血管が通っている「首・手首・足首」は必ず温めるようにしましょう。冷えた血液が全身にめぐると体温が低下してしまいます。

カジュアル過ぎる服装は控える

ビジネスシーンでは服装に関する多くのマナーやルールが存在します。ウォームビズの服装では、カジュアルな印象になりすぎないよう注意が必要です。

たとえば、カジュアル感が強いざっくりとした生地のニットセーターは、重要な商談などではマナー違反として判断される場合もあります。ウォームビズとはいえ、自分の職場やTPOに応じた服装をこころがけるようにしましょう。

生地は薄手のものを選ぶ

靴下の生地は、厚すぎず薄すぎないものを選ぶようにしましょう。

厚すぎる靴下はカジュアルな印象に映ってしまうことがあります。一方で薄すぎる靴下は、肌が透けて不快な印象を与えかねないので注意が必要です。

どの角度から見ても、素肌やすね毛が見えない程度の厚みは必要でしょう。

素肌が隠れるロング丈がベター

靴下の長さは、素肌が見えないロング丈のものがよいとされています。なかでも、ひざ下まで長さのある「ロングホーズ」がおすすめです。座って足を組んだときでもすねが隠れるため、不快感を与える心配がありません。

男性のウォームビズのポイント

男性に適したウォームビズは、スーツを着た状態が一般的です。職場の規則や雰囲気に応じて、必要なアイテムを組み合わせていきましょう。

定番のスリーピーススタイル

スリーピースとは、「ジャケット」「ベスト」「パンツ」を同じ生地で仕立てたスーツの組み合わせです。寒い日でも暖かく過ごせるだけでなく、お洒落に見えるのがポイント。

ジャケットを脱いでもきっちりして見えるため、気温に応じて気軽にジャケットを着脱することができます。また、フランネルやツイードといった秋冬向けの素材を選ぶことで、季節に合った暖かみのある印象を与えることも可能です。

保温性の高いワイシャツを選ぶ

ワイシャツは、保湿性が高いとされている綿でできているものを選ぶとよいでしょう。綿は熱を外に放出しにくいため、寒い環境でも暖かさを感じやすいのが特徴とされています。

スーツにセーターを合わせて暖かさを演出

スーツの下にセーターを着用する着こなしは、ウォームビズの定番とされています。首回りはVネックのもの、色はスーツと同系色か差し色になるものがよいでしょう。

セーターのほかに、ニットやカーディガンを組み合わせるスタイルも人気です。しかし、カーディガンの場合はややカジュアルに映ってしまうため、着用シーンに合わせて使い分けましょう。

女性のウォームビズのポイント

女性の場合、寒さを避けるために何枚も重ね着したり、厚手のアイテムが多くなってしまいうことも。着膨れしていたり、カジュアルになりすぎることもあるのではないでしょうか。

女性のウォームビズにはどのような服装が適しているのかをご紹介します。

ジャケットで冬物素材を取り入れる

女性のウォームビズでは、保温性の高い素材でできたジャケットが便利です。ジャケットは、サイズが合っていれば着膨れしにくく、着回しやすいため、重宝するでしょう。

とくに、フランネルやツイードといった高密度の素材は防寒性が高いためおすすめです。

ニットやカーディガンを着用する

ジャケットの下にニットやカーディガンを組み合わせるのも人気のスタイルです。タートルネックやVネックニットなど、職場の雰囲気に合わせて使い分けてみるとよいでしょう。ただし、着膨れしないように薄手のものを選ぶのがポイントです。

また、柄物のデザインはややカジュアルな印象を与えてしまうので、無地のものを選ぶのが無難でしょう。

パンツスタイルを積極的に取り入れる

ウォームビズのボトムは、スカートよりもパンツスタイルがおすすめ。パンツスタイルであればしっかりと下半身が覆われるので、スカートよりも暖かく過ごすことができます。

また、ジャケットとパンツを組み合わせれば、きっちりとした印象に仕上がるのもポイントです。

まとめ

今回は、ウォームビズに適した服装を男女別に紹介しました。男女ともに、「首・手首・足首を温めること」と「TPOに応じた服装を心がけること」が大きなポイントになります。

今回ご紹介した情報も参考に、適切なウォームビズの服装で、働きやすくて暖かいビジネススタイルを目指しましょう。