
レディーススーツを着こなす上で欠かせないパンプス。
いざ選ぼうとしても、
「自分に合ったパンプスがわからない」
「そもそもパンプスってどんな種類があるの?」
といった疑問に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
今回は、レディーススーツに合うパンプスの種類やパンプス選びのポイントを解説します。
着用シーン別におすすめのパンプスも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
パンプスとは、足の履き口(甲)の部分が広く開いている婦人靴を指します。
同じパンプスでも頭の形状やデザインによって種類が分かれますが、一般的にはつま先とかかとが両方ふさがっているものをパンプスと呼びます。
以下ではパンプスの基礎知識について解説していますので、この機会に一度目を通してみてください。
パンプスの原型は、中世ヨーロッパ時代に登場します。
当時は、庭やバルコニーで用を足すのが当たり前。婦人たちは、その姿を隠すために裾の長いドレスを着ていました。
しかし、裾の長いドレスだと引きずったときに汚れてしまうため、ハイヒールのパンプスや厚底靴が履かれるようになったのです。
その中でも、厚底靴よりも歩きやすいハイヒールのパンプスが浸透していったとされています。
パンプスの名前は、ポンプに由来しています。
中世ヨーロッパ時代では、御者が馬を操る際に、履き口が広く開いた靴を使用していました。
その靴でブレーキのペダルを何度も踏む様子が、手押しポンプの動きと似ていたそうです。このことから、同じく履き口が広がった靴をパンプスと呼ぶようになっていったとされています。
ハイヒールとパンプスは混同されがちですが、明確に分類されています。
ハイヒールは、パンプスの中のヒール分類のひとつで、ヒールの高さによって名称が区別されています。
一般的に、7cm以上をハイヒール、4~6cmのものをミドルヒール、3cm以下のものをローヒールと言います。
なお、ヒールの高さによる区別はブーツやサンダルにも存在します。
そのため、パンプスとハイヒールが同義ではないということに注意しましょう。
ローファーとパンプスにも違いがあります。
ローファーとは、靴ひもがなく、履き口を深く覆ったタイプの靴です。
足の履き口が開いているパンプスとは相反するデザインなので、見た目でも違いがわかるでしょう。
スーツに合うパンプスとしては、プレーンタイプとストラップ付きの2つが挙げられます。
それぞれどんな特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
もっともよく見かけるシンプルなデザインのパンプスをプレーンタイプと言います。
エナメル加工やデザインカットが施されているパンプスもありますが、装飾のないものがほとんどです。
ストラップ付きタイプは、足の甲または足首部分にストラップをかけて履くことができるパンプスです。
ストラップで甲を固定するため、履き心地が安定します。
疲れにくく、脱げにくいのが大きなメリット。
着脱しにくいというデメリットもありますが、外を歩き回ることが多い方には便利なタイプでしょう。
次は、スーツに合うパンプス選びのポイントを解説していきます。
パンプスのトゥ(頭の形状)と自分のつま先の形が合っているかどうかを確認しましょう。
足の指の中で、どの指がもっとも長いかを参考にしてつま先の型を見分けるのがよいです。
親指がもっとも長いエジプト型の場合はラウンドトゥ。
人差し指が親指よりも長いギリシャ型の人はアーモンドトゥ。
足の指の長さがほとんど変わらないスクエア型の人はスクエアトゥの形が合うでしょう。
ある程度高さのあるヒールを履くと、脚が細く見えて、全体のシルエットも美しく見えます。
高さは3~5cmのローヒールやミドルヒールがおすすめです。また、適度に太さのあるヒールを選んで安定感を意識するとよいでしょう。
ハイヒールやピンヒールは避けましょう。歩きにくくカジュアル感が強いため、ビジネスシーンには向いていないと言えます。
ビジネスシーンでは慎ましさが求められるため、派手な色や柄を避けるのがポイントになります。
スーツに合わせるパンプスの色としては、黒が一般的です。
オフィスカジュアルがOKな職場であれば、ネイビーやベージュなどの落ち着いた色味のものであれば履いてよいでしょう。
入社式などのフォーマルなシーンでは、黒を選ぶのが無難です。
柄は、シンプルな無地か上品なデザインのものを選びましょう。
パンプスの素材は、長く履きたい場合は天然皮革(本革)がおすすめです。
定期的に手入れをする必要がありますが、天然皮革特有の味のある風合いを楽しめたり、自分の足に馴染むようにフィットしてくれるといったメリットがあります。
長く履き続けることを想定していなければ、合成皮革(合皮)のものがよいでしょう。
雨やキズに強く、手入れが簡単にできて便利です。
しかし、通気性が低く、素材が伸びにくいといったデメリットも存在します。
自分の着用シーンに合った素材のパンプスを選びましょう。
ここでは、スーツに合うおすすめのパンプスをご紹介します。自分の着用シーンや好みに合ったものを見つけてみてください。
3cmヒールで安定感があり、歩きやすい1足。
ポインテッドトゥデザインが上品です。
抜群の屈曲性ですぐになじみます。
吸水速乾、制菌・消臭の中敷きを使用しているため長時間の歩行も安心です。
就職活動におすすめしたい定番デザインのパンプス。
安定感のある高さと太さのヒールだから、歩きやすく疲れにくいのがポイント。
ストラップ付きで脱げにくいため、外を歩き回ることが多い方にはぴったりです。
さらに、きちんと感のあるスクエアトゥと、光沢感を抑えたマットカラーが品格を底上げしてくれるでしょう。
すっきりとしたポインテッドトゥが美脚効果を演出してくれる上品なパンプス。
シンプルなデザインなので、スマート感もばっちり。
ヒールは高すぎず安定感のある形に。さらに、内側にはソフトクッションを入れて安心の履き心地に。
機能性・デザインともに幅広いシーンで使いやすいおすすめのパンプスです。
今回は、パンプスの基礎知識やスーツに合うパンプス選びのポイントを解説しました。
ビジネスシーンでは、定番のプレーンタイプか動きやすいストラップ付きタイプのパンプスがおすすめです。
色や柄はできるだけ控えめなデザインのものにしましょう。
また、素材は長期的に使用するかどうかによって、自分に合った種類の革を選ぶとよいです。
スーツの着用シーンや自分の好みに合ったパンプスを見つけてみてください。
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