2020.09.03

「センターベント」は馬乗り、「サイドベンツ」は騎士の証!?意外と知らないベントの歴史

「センターベント」と「サイドベンツ」の違いとは?

スーツやジャケットを選ぶ際、「ベント」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

「センターベント」や「サイドベンツ」など、聞きなれない言葉にどちらを選ぶべきか迷ってしまうケースは少なくありません。

そこで今回は、ジャケットの「ベント」とは何か、そしてベントの種類や選び方についてご紹介します。

【目次】

そもそも「ベント」とは?

そもそも「ベント」とは?

そもそも「ベント」とは、ジャケットの裾にあるスリット(切れ込み)を指し、ジャケット着用時の動きやすさを高めるためのものです。

購入したばかりのジャケットで、×のしつけ糸で留められている切れ目が「ベント」です。

ビジネススーツにおいては、後見頃の中央に切れ込みが入った「センターベント」と、後見頃の両サイドに切れ込みが入った「サイドベンツ」の2種類が一般的。

ベントの種類によってスーツ姿の印象が変わるため、その特徴の違いについて理解しておくとよいでしょう。

「センターベント」と「サイドベンツ」の起源

ビジネススーツでよく見られる「センターベント」と「サイドベンツ」には、それぞれ異なる起源があります。

では、センターベントとサイドベンツの起源について確認していきましょう。

「センターベント」は馬乗りの証

センターベントはもともと、乗馬をする際に上着の裾幅が狭いことで窮屈になるのを防ぐために考案されたといわれています。

そのためセンターベントは「馬乗り」と呼ばれることもあります。

細身スーツや丈が短めのスーツなら「センターベント」がおすすめ!
スーツ(センターベント)商品一覧を見る >

「サイドベンツ」は騎士の証

サイドベンツは、かつて腰に帯刀が許された時代、騎士たちが剣を抜く際に上着が邪魔にならないように取り入れられたものだといわれています。

「剣吊り」という別名があるのはそのためです。

優雅で威厳のあるイメージで着こなすならば、「サイドベンツ」がおすすめ!
スーツ(サイドベンツ)商品一覧を見る >

「センターベント」と「サイドベンツ」の特徴と選び方

次は、「センターベント」と「サイドベンツ」の特徴と選び方について見ていきましょう。

どちらもビジネスシーンで着用可能な仕様ではありますが、見え方や印象はお菊異なります。

それぞれの特徴を知った上で、自分に合ったベントを選びましょう。

「センターベント」はスタイリッシュですっきりとした印象

「センターベント」はスタイリッシュですっきりとした印象

後見頃の中央に一本の切り込みが入ったセンターベントは、スタイリッシュな印象が特徴的。

身体の動きに合わせてジャケットの裾が広がってしまうのを最小限に抑えてくれるため、シンプルですっきりとした着こなしに適しています。

近年のビジネススーツの主流といえる細身のスーツや丈が短めのスーツは、多くの場合センターベントが取り入れられています。

スタイリッシュですっきりとしたシルエットが好みの方は、センターベントがオススメだと言えるでしょう。

細身スーツや丈が短めのスーツなら「センターベント」がおすすめ!
スーツ(センターベント)商品一覧を見る >

「サイドベンツ」は威厳のあるクラシカルな印象

代替テキスト

後見頃の両サイドに切り込みが入ったサイドベンツは、優雅で威厳のある印象が特徴です。

体の動きや風の流れに合わせて裾がなびく様子がエレガントで、英国調の丈が長めのクラシカルなスーツとの相性が良いとされています。

また、パンツのポケットに手を入れたとき、センターベントだとウエストから裾にかけてキュッとヒダが入りますが、サイドベンツならシルエットにほとんど変化が出ません。

クラシカルな雰囲気が好みの方や、ヒップ周り(腰囲)が大きめの方にもオススメです。

優雅で威厳のあるイメージで着こなすならば、「サイドベンツ」がおすすめ!
スーツ(サイドベンツ)商品一覧を見る >

【番外編】「ノーベント」と「フックベント」について

ビジネススーツによく見られるセンターベントとサイドベンツの他にも、「ノーベント」や「フックベント」と呼ばれる仕様もあります。

番外編として、ノーベントとフックベントについてもご紹介します。

礼服などに用いられる「ノーベント」

「ノーベント」とは、その名の通り切れ込み(ベント)が入っていないものを指します。

「センターベント」や「サイドベンツ」が動きやすさを考慮して切り込みが入っているのに対し、ノーベントはフォーマルさに重きを置いています。

そのため、冠婚葬祭に着る礼服などに用いられることが多く、ビジネススーツではあまり見かけない仕様となっています。

センターベントの一種「フックベント」

センターベントの一種である「フックベント」についても触れておきましょう。

フックベントはベントの上部がカギ型になっており、アイビー調のジャケットやモーニングコートなどに見られるディティールです。

一般的なビジネススーツではあまり見ることはありませんが、オーダースーツでさりげないオシャレとして取り入れる方もいらっしゃいます。

スーツのディティールを楽しもう

普段はあまり気にかけることがないベントですが、種類ごとにそれぞれの起源があり、ストーリーがあります。

スーツの着こなしを考える上で、軽視してもいいディテールは1つだってありません。美しさは細部にこそ宿ります。

ぜひ細かいところにも気配りして、ビジネススタイルを自分らしくアップデートしてください。

もっと知りたい!続けて読む

イタリア・イギリス・アメリカのスーツスタイルの違いや特徴を徹底解説! 一口にスーツといってもさまざまな種類があります。とくに国ごとに特徴が分かれる傾向があり、それぞれのお国柄を反映しながら、はっきりとしたスタイルを確立しています。なかでも今回は、イタリア、イギリス、アメリカの3つを順に取り上げ、それぞれの特色や着こなしのポイントなどについてご紹介しましょう。

コラム一覧

RELATED NEWS 関連お知らせ

お知らせ一覧へ

スーツ・ビジネススーツ・紳士服のP.S.FA【公式通販】トップ